秩父34観音自転車巡礼 結願証取得だけの旅
距離:123.6km 全体平均斜度:-0.2% 最大標高差:542m
お花畑駅の改札で、ICカードで乗ってきたことを駅員に伝える。この路線はICカードが使えない。(2018.11時点)
小さなカード読み取り機にカードを重ね、乗車駅を確認してもらい、現金で支払う。復路は自転車で走るので、簡単な証明書を書いてもらう。
秩父観音34霊場、第34番札所、水潜寺で結願証をいただくために御花畑駅で降車し、始発に乗るべきだったと思いつつ自転車を組み立てる。輪行はやっぱり他のお客さんの目が気になる。
前回秩父観音34霊場を制覇したにもかかわらず、情報不足といくつかの判断ミスにより、結願が今日になってしまった。
池袋駅 8:05
西武秩父鉄道は、池袋駅を始発に乗客が徐々に増えるものの、スイッチバックする飯能駅を過ぎると徐々に減っていった。何も考えずに池袋駅で前方車両に乗ってしまったので、車内放送が流れてちょっとあわてる。「この車両は西武秩父駅には止まりません。前方に移動してください。」「横瀬駅から先はICカードが使えません」横瀬駅で三峰口行きと長瀞行きを切り離す。行き先を間違えても前後の車両に乗り換えるチャンスは何度もあり、さらに、駅での通過車両の待ち合わせ時間も結構長かったりする。あわてる必要はない。
今乗っているのは飯能駅でスイッチバックしたので、後方車両である。ICカードが使えない?どうなる?今日は時間があるからどうするのかみてみますか!
輪行バッグを担いで一度外に出て前方車両に移動するのも面倒なので、(前後の車両は行き来できない。)西武秩父駅で降りるのを変更して和銅黒谷駅まで行こうと決める。…が、根がせっかちなので対抗車両の待ち時間にじれて結局御花畑駅で降りてしまった。
御花畑駅(13番札所慈眼寺横) 9:50
御花畑駅で降りて、自転車を組み立てられる場所まで出ると13番札所慈眼寺の駐車場のすぐ横である。5分ほどで組み立てて、73〜44号線を道なりに北上し、国神交差点を左折。突き当たりまで行ったら左折してトロトロと坂を登る。そろそろかなぁと思っているとお香の香りが漂ってくる。と、水潜寺の石柱が左手に見え、その先が駐車場になっている。
第34番札所 水潜寺10:04
自転車を置いて階段を登り、本堂をお参りして納経所へ。納経帳を提出するが、納経帳は特にあらためもされず、千円を納めると色紙に印刷された結願証が頂ける。日によってはバスによるツアー参拝客が千人を超えることもあるようで、合理的に運営されている。ここは百観音札所の結願所にもなっていて、その場合の対応は違うとのこと。
一番札所、四萬部寺のご住職に伺った、七宝焼きの結願記念キーホルダーについて質問すると、ご存知ないとのこと。少々がっかり。
このあとは、この奥の秩父華厳の滝を見に行く予定だけなので、ゆっくり見物。納経所を奥に進むと百観音結願堂があり、ここを拝むと坂東、秩父、西国をすべて巡ったことになるありがたいお堂。右手前にゴロゴロ手で回すとお経を読みつつ巡ったことになる石観音功徳車、またの名を輪廻塔と、百観音の砂を集めて固めた砂踏み(裸足で乗っていいものかといつも悩む)も完備。至れり尽くせりである。
さらにその先には一石一字写経奉納堂がある。心教手本塔に見えている一字を石にマジックペンで書いて石と志納金(100円以上)を中央の穴に納めるというもの。納めたら次の人のために塔の文字盤を引っ張りあげて次の文字に変えておく。見ず知らずの人による、いわゆるCo-creationによる写経完成作業だ!
本堂に戻って右手奥は危険なため立ち入り禁止となっていて、奥の院はあきらめて水潜寺を立ち去る。もしかすると階段下の熊出没注意の看板のあった道を先に進むと奥の院に行けたのかもしれない。次回ご住職に確認しよう。10:32秩父華厳の滝へ。
さて、ここから先へ1キロほど登った秩父華厳の滝へ向かう。平均斜度約7度ほどなので、坂嫌いの私でも難なく登れる。
秩父華厳の滝 10:45
駐車場を見つけたものの、自転車をくくれる場所は見つからない。階段右手前にお住まいの方がいらしたので聞いたところ、階段の手すりにでもくくるしかないとのこと。滝まではそれほど距離はないが片側が崖で1人が歩けるだけの土の細い道で、行き交う際は雨の日は特に注意が必要。趣のあるいい感じの滝に出会える。この上に空滝があると表示されていたが、どのくらい上がるかわからず、パスしてしまった。AppleのMAPで見るとわからないが、GoogleのMAPでは、空滝不動明王とあり、それほど距離もないようだ。さすがGoogle。
10: 56 出発
ここから長瀞経由で自宅までほぼ120kmほどひたすらペダルを踏む。
道の駅 皆野 11:42
ごく普通の特産物メインの道の駅。広い駐車場にトイレは2ヶ所、青空喫煙所に自転車ラック3〜4台分。手打ちうどん実演所付きのレストラン有り。
GPSのルートにうっかり有料道路をいれていたために迂回してショートカットしようとしたのが失敗!激坂をガンガン登らされ、←ウソ、ガンガン押し登り、釜山神社に出る。
釜山神社 12:55
11月だというのに額からしたたり目に入ってしみるほど汗をかき、登り切った先にやせ細って妖怪じみた山犬の狛犬が出迎えてくれた。一本道の参道の狛犬や灯籠が独特で何かしらのストーリーが感じられる。神社はさびれかたが真にせまっているが、行事は行われているようで、社の中には火(電灯)が灯っている。写真では明るく撮れてしまっているが、昼間でも薄暗くてい〜い感じである。夜、手前の駐車場で怪談噺をして、その後肝試しをするのにうってつけのロケーションだ。お賽銭を納めて二拝二拍手一拝してこの場を離れ、長瀞方面へ下る。
今回の帰りの行程で、大きな目標のためには小さな目標設定が大事なことを再認識する。ただダラダラ120km走るのはツライ。ブルべで200km走るので慣れているような気がしていたが、途中のPCに目標時間を設定をして小さな達成感の繰り返しで走れていたようだ。途中でなんとなくコンビニやファミレス等で休憩をいれてもひたすら6時間ペダルを踏むのは苦行のようだった。
自宅付近で長男と待ち合わせて6km先のスーパー銭湯へ。食事を含めて3時間ほど過ごして帰宅。これにて本日の結願証取得の旅は終了。