関東36不動尊自転車巡礼_千葉県 結願の旅
今年のGWは10連休で、参拝者や宿泊者が多いだろうと、一週はずして千葉県 涅槃の道場を巡ってきました。成田山新勝寺を除くと全く参拝者がいない状態で、また外房は走りやすくサクサクまわれました。ただ、成田山から東京へ向かっては、高低差はほとんどないものの走行車の量が多いため途端に自転車には辛い道路状況になります。成田山からの帰りは疲労もあり、結構時間をかけました。
5月18日(土曜日)
5:42 東京駅(総武線快速 佐倉行き) ¥1,490
6:20 千葉駅 乗換
6:32 千葉駅 (内房線 上総湊行き) 始発駅
7:28 大貫駅到着
最上寺
8:49 大貫駅 (内房線 館山行き) ¥842
9:35 館山駅 乗換
10:23 千倉駅 到着
大聖院、大聖寺、寳勝院
18:00 太陽の里 宿泊
5月19日(日曜日)
成田山新勝寺 結願
5月18日(土曜日)曇天
東京〜大貫間は、京葉線で蘇我乗り換えもありますが、千葉駅が始発駅だったので、こちらを選択。7:28に大貫駅到着し、1.3km先の最上寺へ向かいます。
7:52 最上寺着
駐車場は広いものの駐輪できる場所が見当たりませんが、人の通りが少なそうなので、適当にたてかけて境内へ向かいます。8:30に納経所が開くので、時間があるので、右手奥の階段を登ってみると奥の院の跡らしきものがあります。その右手に水かけ不動がありますが、早朝のせいか水がなく、わずかに柄杓に溜まっていた水を不動様の足元のかけて拝みました。
さらに登ると何があるのかと結構登りづらい小山を登っていくと、木のベンチのある展望台のような場所になっていました。左側からも降りれるようになったいたので、こちらから降りてみましたが、荒れ放題でさらに歩きづらくなっています。右から上がってそのまま降りる方が正解です。上がる必要は特にありませんが。
しばらく境内におりて待っていると檀家の方が法事のお迎えにいらして、出てきたご住職に「御朱印?」と聞かれたので、「早くについてしまったんですが、お願いできますか?差し込み式の方です」とお願いするとすぐに用意してもらえました。手書きの御朱印の場合は時間がかかるので、断られていたかもしれません。奥の院のことを伺おうと思っていましたが、話す暇もなく車に乗って行ってしまいました。御朱印をいただく際に一緒に御供物をいただきました、無言で。
霊場巡りのサイトには、法事その他のため不在の場合は御朱印をいただけない場合があるとも書かれているので、そういう意味では僕はラッキーなのだと思います。法事の直前や直後で出直さずにいただけていることが何度かありました。
ここから次の寺まで自転車で走ると今日中に寳勝院にたどり着けなさそうなので、再度大貫駅へ戻って内房線で千倉駅まで行き、大聖院に向かいます。館山駅の乗り換えの待ち時間で一度駅を出てコンビニでパンと飲み物を買って軽く食事をとりました。10:30に千倉駅を出発、6.3kmほど走ります。
10:50 大聖院到着。
「元は山の上に奥の院があったけれども今は裏の階段を登ったところにあります。戸が閉まったままになっているので自分で開けてお参りしたら閉めて降りて下さい。」セルフサービスですね。山の上には何があるか尋ねると、特に何もない登山道になっていて1時間はかかるとのこと。
看板はこうなっていますが、こっちに奥の院はもうありません。
11:10 奥の院を拝んで次の大聖寺に向かいます。66.6km
海からの風で、砂が舞い上がり、黄砂状態の128号をひたすら北東へ走ります。
日蓮聖人誕生寺が途中にあり、ちょっと惹かれましたが、よると小一時間過ごしてしまいそうなので、スルーして走ります。
15:09 大聖寺 到着。山門側には駐輪できないので、駐車場まで進んで自転車を駐めるとモルタル造の本堂があり左側に納経所があります。拝んで御朱印をいただきます。特筆すべきことはありません。
15:20 本日最後の寳勝院へ向かいます。11.9km
いすみ鉄道を左手に見ながら465号を進みます。道なりに30分ほど走るとすぐに見つかりました。
15:51 寳勝院 到着。
住職に「自転車ですか?」と尋ねられ、「大聖院から80kmほど走って来ました」としばし談笑。この時、今日はあまり人と話していないなぁと気づきます。このまま今日の宿泊と決めていた太陽の里へ行くのは面白くないので、少し先の出雲大社上総教会へ足を延ばすことにしました。1km
16:15 出雲大社上総教会 到着。
国吉神社の手前に出雲大社本殿とは似ても似つかない社と、隣に金比羅社が3社セットで建っています。御朱印もおそらく印刷のものが社殿に置いてあり、賽銭箱に収めるセルフサービス形式です。¥300
16:30になったので、柏手を打って片付けが始まりましたが、出雲大社の柏手足りないぞと思いながら眺めていました。この適当さも嫌いじゃないです。
18:00 太陽の里 到着。
宿泊の際、不安なのは自転車を外に止めることです。サイトでは、2017年に3階に駐輪スペースを作ったと紹介していましたが、現在はなくなっていました。それほどサイクリストを呼び込めなかったようですね。しかし、輪行バッグにいれると荷物として預かってくれます。
ここはすごく普通です。何もかも普通です。海水浴客がメインなのか、土日でもそれほど客も多くなく、お湯は綺麗です。ただ、周りに何もありません。食事をしてから行こうと思いましたが、探している間に到着してしまいました。
TV付きのリラックスルームで過ごしましたが、コンセントがないので、充電はできません。
食事は敷地内にピザ屋や、焼肉屋がグループ企業としてありますが、建物の中の食堂で済ませました。ここで注意するのは、9時でメニューが変わり、若干高くなるのと、セルフサービスになるところです。切り替わる時間がグダグダで、セルフなのかなんなのか良くわからない状態になってました。
5月19日(日曜日)
5:00前に目が覚めてそのまま朝風呂へ。他に三人ばかりいたでしょうか。ゆっくり入浴して着替えて6:00には精算を終え、自転車を組み立て、まずはすぐ近くのファミマのイートインで軽く朝食を摂り、6:30最後の成田山新勝寺へスタートします。
号を北上しずっと田舎道を走ります。成田市にはいってすぐ右手のイオンにトイレ休憩に入りましたが、スマホで確認すると、もう成田山は目と鼻の先でした。
10:05 成田山新勝寺到着。
到着したものの自転車をおけるところが見つかりません。周囲をグルグル回りましたが、それらしいものが見つからないので総門真ん前の成田山信徒会館で伺ったところ、受付のおじさんは「ないよ」とのこと、この周囲は道幅も狭くちょっとその辺に止めることができる様子ではありません。一旦イオン成田富里店まで戻って(1km弱)駐輪させてもらうかなどと考えていると、「自転車参拝の人は書道美術館に止めてるらしいよ」とこっそり教えてくれました。地図まで描いて、こっそり。日曜は人がいないから大丈夫らしいよと。地図を頼りに行ってみると書道美術館ではなく仏教図書館でした。調べると書道美術館は月曜定休です。手書きの地図を頼りに探しましたが、書道美術館への行き方もわからず、多分ここの間違いだろうと図書館にこっそり駐輪させてもらいました。結果正しいかどうかわからなかったので、新勝寺をゆっくり見て回ることができませんでした。
総門へ戻って階段を登り本堂へ向かいます。ここの境内は広く、仏教テーマパーク状態なので、パンフレットを見ながら歩きます。本堂ではお炊き上げの最中で、中はいっぱいで立ち見状態です。要はライブです。ライブを身終えてすぐ右にある納経所でならびます。が、36不動の御朱印授与はこちらではありません。奥の院のさらに奥の大塔での授与となります。
ここではありません。
大塔で御朱印と結願証をいただいて御朱印¥400+結願証¥1000で、¥1400を納めます。
大塔には歌舞伎の成田屋との歴史展示があり、オリエンタルランドがスポンサーを募ってアトラクションを運営しているようなものかなと、不謹慎なことを考えたりします。ただ、当時からこれだけの規模のものを運営して行くためには、それなりの営業、広告コストをかける必要はあるので、さもありなんといったところではないでしょうか。また、こういう仏教テーマパークという娯楽が当時から必要だったのだろうと勝手に思っています。
大塔の南東側に階段を降りたところが公園になっていてゆっくり歩いて回りたかったのですが、先の駐輪の件が気になるので、すぐに自転車に戻って走り出します。11:15 東京まで55km
成田山までは36不動巡礼の中でも自転車で最も走りやすい経路でしたが、ここから東京までは最も自転車に適さない経路となります。道路幅はあっても、通行量が多いのと、道路の荒れているところが結構あります。行きは輪行有りで、帰りは自転車走行というルールにしているので、安全運転でゆっくり帰りました。
これで1月26日から始めた関東36不動尊自転車巡礼コンプリートです。wikiによると不動明王は大日如来の化身で、仏教を信じず煩悩を抱えまくっている最も救い難い輩を忿怒の姿で、力尽くで救う仏のようです。僕のために存在してらっしゃるようです。