出雲神仏20霊場自転車巡礼2日目
12月27日 (26日が雨天のため一日延期) 曇り時々雨または雪
8:00出雲駅出発。北に高気圧、東に低気圧で等圧線が狭いため北からの向かい風で進まない。北山を目指してとにかく直進して431号に突き当たったら右折。260号で左折して海岸で左折、しばらく進むと看板があり、駐車場まではゆっくりのぼる。
9:10鰐淵寺到着。受付で入山料と納経料を支払う。御朱印は参拝中に書いていただける。御朱印の種類がいろいろあるので、朱印帳を示すか渡して指定した方が間違いがない。
現在工事中の階段を登りきると拝殿がある。工事はこれから31年度いっぱいかかる予定とのこと。10:00出発。次は一畑薬師で23.3km
今度は北からの追い風で楽に走れる。湖北線・431号線は道が狭い上に車の走行量は結構多い。車には十分注意が必要だし、歩道が広い場合は速度を落として歩道を走る方が安全だ。この日は幹線道路で歩いている人とすれ違うことはほぼなかった。
23号を左折して2kmくらい行ったところで700m先を左折の看板が現れる。これはルート1で、ここを左折すると3kmほどの山登り。ルート2はさらに1.5km先を左折すると1300段の階段登りとなる。前者を選択し、3km登って大駐車場へ。あと600mの表示のあとはご褒美区間となる。
11:24一畑薬師の駐車場に到着。駐車場奥のバスのえきの向こうに土産店や飲食店が並んでいるがこの時期だからなのか開店休業状態である。
回り込んで階段を140段ほど登ると広い境内に出る。ここは目のお薬師様で参道には目玉親父がいたが、境内にはのんのん婆ぁもいる。また面白いのは拝殿に向かって右側のお堂の砂踏みで、100の寺の砂が座布団に入っていてそれを踏みながら前にある茶碗に賽銭をいれて回ると100寺を回ったことになる効率的巡拝の例のヤツである。
ここの向かい側に寺務所があり、まんま事務所になっている。ここでは御茶観音があり、賽銭を上げて御茶を観音像の頭から柄杓でかけると目にご利益があり、小泉八雲やのんのん婆ぁに連れられた水木しげる少年も参拝したようである。像の左右には御茶の接待があり、自由に御茶をついで飲むことができる。茶碗は自分で洗う。御茶を徳利にいれて持ち帰ることもできる。徳利代が¥500。この出雲神仏霊場の事務所もここである。なかなか商魂逞しい現代的な寺だと思う。
で、この寺務所を抜けたところにサイクルラックがあるのだが、どこからここに乗り入れるのか?
12:09 出発。佐太神社まで22.5km。
431号に戻って松江に向かい、264号を北上する。途中雨が振り出し、レインウェアを着たり、中に着ていたものを抜いだりしてなるべく汗をかかないように走る。道なりに進んでいると佐太神社の駐車場に出る。
13:24佐太神社到着。駐車場も含めて敷地は広いが横一直線の配置なので回りやすい。13:40に出発。月照寺まで6.8km。
37号を南下し松江市立第一中学の方へ右折する。月照寺の看板は気づかなかった。突き当たりが月照寺。ここは松江城藩主松平家の菩提所。
14:20 月照寺到着。まずは受付へ行って出雲神仏霊場の御朱印をお願いして入館料を払う。納経者は入館料半額の¥250+納経料¥500。入館料を払うと受付がある書院のに上がって座敷と奥の庭園を拝見することもできる。
まずは順路に沿って進む。いきなり鳥居と初代直政公(家康の孫)の墓がある。代々の墓と鳥居のセットを回り、最後に大亀の頭を撫でて御霊屋から振り出しの受付に戻る手前にやっと観音堂があり、ここは寺だと思い出す。
神仏習合を思わせるつくりだが、その辺りの説明が一切ないのが不思議だ。
苔むした非常に趣のある良い庭園寺だが、一つ注意しなければならないのは、九代斉斎(なりよし)公の墓へ行く階段である。上がるのは特に気にならなかったが、下る時に階段を見て間違いなく転ぶと直感した。急な上に階段の幅が狭く、さらに苔がびっしりで、昨日からの雨でいい感じに濡れていて真緑である。で、一歩慎重に足を踏み込んだ途端に滑って下まで飛んで全身で受け身をとってしまった。尻餅をついたのと多少手のひらを擦りむいたくらいですんだのが奇跡かと思われるような飛び方をした。靴とレインウェアはドロドロである。とにかく息を整えて先へ進む。15:00 出発。賣布神社まで2.3km。
JR松江駅方面に向けて走り、新大橋を渡ってすぐ右側に賣布(けふ)神社がある。
15:15 自転車を路肩に止めて賣布神社の山門をくぐる。ここで結構な雨が降ってくる。御朱印をいただいて少し雨宿り。社務所の前に用意されている塩番茶をいただく。山門を出るその手前左側にサイクルラック発見。これは道路側からはわからない。15:30出発。次の八重垣神社までは5.1km。
新大橋通りを南下して、くにびき通りを左折、バイパスを直進してしばらく進む。
16:02 八重垣神社に到着。かなり広い駐車場の一番手前にサイクルラックあり。お参りして社務所へいくと番号札を渡される。ここは見所が多いので、ゆっくり見ている間に御朱印を書いていただける。
夫婦椿と奥の院の佐久佐女の森、夫婦杉に鏡の池と御朱印ガールにとってのポイントが盛りだくさんである。メインイベントの鏡の森の縁結び占いの占い用紙を社務所でいただくことを忘れないように!‥正直、いい歳のオッさんにはもう関係ない。
16:18出発。本日最後の平濱八幡宮 武内神社まで5.2km。
246号を少し戻って247号を右折、道なりに4kmほど走ると左に鳥居が見える。
16:35 平濱八幡宮 武内神社に到着。ここは五代の天皇に大臣として仕え、長寿とされた武内宿禰を祀っている。
社務所左側に休憩所を兼ねた受付があり、こちらに入ってストーブで暖をとりながら御朱印を書いていただく。先客がいたのでこの時には気づいていなかったのだが、webの情報では実は受付は16:30まで下山の時間の規定はないが、17:00には戸締りが始まった。
16:53 下山し輪行で出雲市駅まで帰るため、一畑電鉄 松江しんじ湖温泉駅まで走ること km。雪がチラチラ降り始める。帰宅時間なので、車の量は結構多い。輪行で帰るだけならJR松江駅の方が近いし¥30安い¥580だが、一畑電鉄・通称『ばた電』は、¥690+¥310の追加料金、合計¥1000で自転車をバッグに入れずそのままのせられる。
松江しんじ湖温泉駅に着くと、吉田くんがお出迎え。すぐ手前に足湯がある。身体が冷えていたので待ち時間によっては浸かって行こうと思ったが、駅員に「列車がもう出るから、自転車のせるなら切符を買わずにそのまま乗り込んで!連結器側に自転車がくくれるから。」と紙を渡され列車に直行。くくっている途中で発車! 知ってはいたけど、これが結構なスピードでよく揺れるんだ。自転車が暴れているのを見ながらこの状態で良く寝れるものだと少し離れたところで寝ているお姉さんに感心する。
これから年末までは日本海側は雪と風で大変そうな予報なので、今回の弾丸霊場ツアーは打ち止めで、20社寺のうち12をまわったところで次回に持ち越し。少し距離はあるが、残り8つは天気がよければ1日で廻れるんじゃないかな?美保神社から大山寺の距離と獲得標高が微妙なところ。
秩父34観音巡礼に比べて見所が多いため、思ったより時間がかかる。また松江市内以外ではコンビニや途中で補給できるところがないので補給食と、天気がコロコロ変わるのでレインウェアも必携。今回はウインドブレイカーがわりにレインウェアを着て走っていた。日本海側は一日で天気や気温が安定しないので、準備はしっかりして欲しい。逆にウイブレいらないかも。